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ランス (HMS Lance, G87) は、イギリス海軍の駆逐艦である。L級の一隻。 ==艦歴== 1938年3月31日に発注され、1939年3月1日に起工した。1940年11月28日に進水、1941年5月13日に就役し、第4駆逐群に配属された。 就役後、ランスは本国艦隊の艦艇とともにスカパ・フローを基地とした。5月22日、ドイツの戦艦ビスマルク捜索にあたる戦艦キング・ジョージ5世を護衛。ランスは海上で故障が発生し、本国艦隊から分かれてスカパ・フローに戻った。5月26日には再び捜索に加わり、ビスマルクの撃沈後はイギリスに帰還するキング・ジョージ5世を護衛した。 6月、ランスはウエスタンアプローチ管区の第11護衛グループに配属され、グリーノックを拠点とした。6月22日、マルタへの航空機輸送作戦の一部として、ランスと駆逐艦リージョンは空母フューリアスをジブラルタルまで護衛した。ランスはその後もマルタへ向かう空母アーク・ロイヤルなどの護衛を行った。7月にはランスはグリーノックに戻り、船団護衛任務に戻った。 8月もノースウエスタンアプローチを通過する船団の護衛に従事し、同月末には地中海での船団護衛に投入されるためジブラルタルへ移った。ランスはマルタへ向かう船団の護衛を続け、ハルバード作戦でも船団の護衛を行った。10月1日から12日まで整備が行われ、それからランスはK部隊に加わった。11月9日、K部隊はイタリア駆逐艦に護衛された7隻の船からなる船団を攻撃し、その船団を壊滅させた(デュースブルク船団の戦い)。 ターラントからベンガジへと向かう敵船団の報告を受けて、ランスはK部隊とともに11月23日にマルタから出撃。11月24日、K部隊はイタリアの水雷艇2隻に護衛されたドイツの補給船MaritzaとProcidasを発見し、2隻とも沈めた。マルタでの短いドック入りの後、ランスは船団護衛に戻った。12月17日、第1次シルテ湾海戦に参加。12月19日、機雷原に入ってしまったK部隊艦艇の救援活動に参加。 1932年1月は地中海での船団護衛で費やされた。2月、第22駆逐群に転籍。同月、MW9船団の護衛にあたる。 4月5日の空襲でマルタでドックに入っていたランスに爆弾が命中。さらに4月9日にも爆弾が命中した。ランスはチャタム工廠へと曳航されたが、そこで全損と判定された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ランス (駆逐艦・2代)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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